プロジェクト

グローバルCOEプログラム 歴史都市を守る「文化遺産防災学」推進拠点のパンフレットは、こちらよりダウンロードできます。

レポート

第44回京都歴史災害研究会 (2012.03.14)

青山学院大学文学部教授の飯島渉氏によって、「災害としての感染症-環境・社会・ヒト-」と題する発表が行われた。まず、感染症の歴史研究への軌跡を話された後に、人間と自然の相互作用としての感染症の意義づけをされた。特に、人間が自然を開発する(農業化・都市化・産業化など)ことで起こる環境変化が感染症と極めて関わりが深いことを、いくつかの感染症の事例(マラリア・ペスト・インフルエンザ・コレラ・天然痘・結核など)で紹介された。また、感染症のデータの管理などにも話が及び、国によって大きな違いがあることなどを明らかにされた。

第43回京都歴史災害研究会 (2012.01.20)

立命館大学理工学部都市システム工学科助手の林倫子氏によって、「明治後期の京都鴨川における河川空間利用の展開と変容」と題する発表が行われた。鴨川の夏期における貸座敷業や飲食業など様々な利用に関して、その制度や実態の解明を「官有地借使用関係書類」などをもとに行った。その結果、先斗町などの営業者とそこを借用している人々が空間利用形成に関わっていたこと、京都府が治水や美観の整備のためにそこでの活動を制限していたことなどが明らかにされた。

G-COE定例研究会 (2012.01.18)

立命館大学朱雀キャンパスにおいて定例研究会が開催された。G-COEで展開しているカトマンズプロジェクトの進捗状況について、構造チーム(ネパール・トリブバン大学Prof.Maskey、本学PD Hari Parajuli)、計画チーム(ネパール・トリブバン大学教授Prof.Tiwari)、防災計画(ジグヤス教授、板谷准教授)の3項目について研究発表がなされ、議論がなされた。また、文化遺産防災対策の手引「実践編」の構成方針について総則、何を守るのか?、何から守るのか?、どうやって守るのか?の4項目について提案、議論がなされた。

G-COE定例研究会 (2011.12.12)

立命館大学歴史都市防災研究センターにおいて定例研究会が開催された。G-COEで展開している韓国関連のテーマについて、研究発表と討議が行われた。連携拠点の研究推進メンバーである韓国・明知大學校建築大學の金王稙教授から「韓日文化財の特殊性と普遍性」について講演があり、続いて、歴史都市防災研究センター研究員の金淑氏より「安東河回村の災害脆弱性と防災対策」に関する調査報告があった。最後に、立命館グローバル・イノベーション研究機構の谷口仁士教授より「文化遺産の継続・保存への取り組み~日・韓共同研究をまとめるに際し~」と題する話で閉会した。

第42回京都歴史災害研究会 (2011.12.05)

京都市上下水道局琵琶湖疏水記念館研究員の白木正俊氏によって、「御所用水・御所水道建設の政治過程ー明治後期の琵琶湖疏水水利使用の一事例ー」と題する発表がおこなわれた。まず、琵琶湖疏水と御所用水・御所水道の関係に関する説明に触れた後、それらの建設までの経緯や問題点を述べられた。最終的に、御所用水は京都市に移管されて暗渠化されて下水道となったこと、御所水道は防火用水としての機能を果たしたがその後廃止となったことなどを詳しい資料をもとに論じられた。

第41回京都歴史災害研究会 (2011.11.14)

人と防災未来センター主任研究員の石川永子氏によって、「東日本大震災 復興まちづくりの課題―南三陸町の復興計画策定支援を通して考えること―」と題する発表が行われた。宮城県南三陸町における半年以上にも及ぶ東日本大震災からの復興支援活動を通して、浮かびあがった様々な課題に触れられた。例えば、これまで頻繁に行われてきた避難訓練は、チリ津波を想定したものであったことや、市街地の復興と漁村域の復興には明らかな違いがあることなどである。復興計画は、これからが本番であり、この計画の実現のためには多くの合意形成がなされなくてはならないことなどにも話が及んだ。

G-COE定例研究会 (2011.11.12)

立命館大学防災システムリサーチセンターにおいて定例研究会が開催された。G-COEで展開している国際活動について、各担当者から報告があった。1.ユネスコチェア国際研修(板谷)、2.ネパール・プロジェクト(大窪、吉田)、3.若手専門家育成の国際展開(鐘ヶ江)。
いずれも活発な活動が行われており、今後も継続予定である。最後に大窪リーダーより、文化遺産の災害対策パッケージとりまとめについて説明があり、熱心な討議が行われた。